覚えておきたいロードバイク用語集|初心者向け基本用語30選

はじめに
ロードバイクの世界には独特の専門用語が数多くあります。ショップでの会話やサイクリング仲間との交流で戸惑わないよう、まずは基本的な用語を押さえておきましょう。
この記事では、初心者がまず覚えておくべき基本用語を「フレーム・車体」「駆動系」「走行・テクニック」「装備・ウェア」の4カテゴリに分けて解説します。
フレーム・車体に関する用語
フレーム
自転車の骨格となる部分です。トップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブなど複数のパイプで構成されています。素材はカーボン、アルミ、クロモリが主流です。
トップチューブ
フレームの上部、ハンドル側からサドル側へ水平(または傾斜して)走るパイプのことです。この長さが乗車ポジションに大きく影響します。
ヘッドチューブ
フレーム前方の短いパイプで、フォークが取り付けられる部分です。この角度によってハンドリング特性が変わります。
フォーク
前輪を支えるパーツです。路面からの衝撃を吸収する役割があり、カーボン製のフォークは振動吸収性に優れています。
エンド(リアエンド)
フレーム後方の、後輪の車軸を取り付ける部分です。変速機(リアディレイラー)もここに取り付けられます。
ステム
ハンドルバーとフォークのステアリングコラムをつなぐパーツです。長さや角度を変えることでポジションを調整できます。
シートポスト
サドルをフレームに固定するためのパイプです。高さを調整することで最適なペダリングポジションを得られます。
駆動系に関する用語
コンポーネント(コンポ)
変速機、ブレーキ、クランク、チェーンなどの駆動系パーツ一式の総称です。Shimano(シマノ)、SRAM(スラム)、Campagnolo(カンパニョーロ) が三大メーカーとして知られています。
クランク
ペダルが取り付けられている腕状のパーツです。クランクの長さは一般的に 165mm〜175mm で、脚の長さに応じて選びます。
チェーンリング
クランクに取り付けられた歯車です。フロント変速用の歯車で、一般的に アウター(大きい歯車) と インナー(小さい歯車) の2枚で構成されます。
スプロケット
後輪のハブに取り付けられた歯車の集合体です。カセットスプロケットとも呼ばれ、11速や12速のモデルでは11〜12枚の歯車が組み合わさっています。
ディレイラー
チェーンを隣の歯車に移動させて変速を行う装置です。前側をフロントディレイラー、後ろ側をリアディレイラーと呼びます。
STIレバー
Shimano Total Integration の略で、ブレーキとシフト(変速)操作を1つのレバーで行えるシステムです。ドロップハンドルに取り付けられ、握る・押すなどの直感的な操作で変速できます。
ケイデンス
1分間のペダル回転数のことです。単位は rpm(revolutions per minute) で表します。一般的に 80〜100rpm が効率的とされています。
ギア比
フロントの歯数をリアの歯数で割った値です。ギア比が大きいほど1回のペダリングで進む距離が長くなりますが、その分ペダルが重くなります。
走行・テクニックに関する用語
ペダリング
ペダルを回す動作のことです。単に踏み込むだけでなく、円を描くように滑らかに回すことが効率的なペダリングのコツです。
ダンシング
サドルから腰を上げて立ちこぎすることです。坂道での加速や、長時間のライドでポジションを変えたいときに使います。
ドラフティング
前を走るライダーの真後ろについて走ることで、空気抵抗を大幅に減らすテクニックです。グループライドやレースで多用されます。前走者の後ろでは 最大30〜40% の空気抵抗を削減できるとされています。
ヒルクライム
坂道を自転車で登ることです。各地でヒルクライムレースが開催されており、富士ヒルクライムや乗鞍ヒルクライムが有名です。
ダウンヒル
坂道を下ることです。スピードが出やすいため、ブレーキングとコーナリングの技術が求められます。安全第一で走行しましょう。
パンク
タイヤのチューブに穴が開いて空気が抜ける状態です。ロードバイクではタイヤが細いためパンクのリスクが比較的高く、修理キットの携帯は必須です。
ハンガーノック
長時間の運動でエネルギーが枯渇し、体が動かなくなる状態です。こまめな補給食の摂取で防ぐことができます。
装備・ウェアに関する用語
ビンディングペダル
専用シューズの底にあるクリートをペダルに固定するシステムです。足がペダルに固定されるため、ペダリング効率が大幅に向上します。SPD や SPD-SL が代表的な規格です。
レーサーパンツ(レーパン)
パッド入りのサイクリング用パンツです。サドルからの衝撃を緩和し、長時間のライドでも快適に走れます。直接肌に着用するのが一般的です。
サイクルジャージ
吸汗速乾素材で作られたサイクリング用のウェアです。背中にポケットがあり、補給食やスマートフォンなどを収納できます。体にフィットするデザインで空気抵抗を減らします。
アイウェア
サイクリング用のサングラスです。紫外線や飛来物、虫などから目を保護します。風による涙目も防げるため、安全な走行に欠かせません。
ボトルケージ
フレームに取り付けるドリンクボトルホルダーです。走行中でも片手で取り出せる設計になっています。夏場は2本取り付けるライダーも多くいます。
よく使われる略語・単位
| 略語・単位 | 正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| FTP | Functional Threshold Power | 1時間維持できる最大パワー |
| TSS | Training Stress Score | トレーニングの負荷指標 |
| rpm | Revolutions Per Minute | 1分間の回転数(ケイデンス) |
| km/h | Kilometers Per Hour | 時速 |
| W | Watts | パワーの単位(ワット) |
| PSI / Bar | Pounds per Square Inch / Bar | タイヤ空気圧の単位 |
まとめ
- フレームやフォークなど車体の各部名称を覚えると、ショップでの相談がスムーズになる
- コンポーネントやギア比の理解は、自分に合った機材選びに役立つ
- ペダリングやドラフティングなどの走行用語は、グループライドで必須の知識
- ビンディングペダルやサイクルジャージなどの装備用語は、快適なライドの第一歩
- まずはよく出てくる用語から少しずつ覚えていけば十分