チェーン清掃の基本|初心者でもできる簡単メンテナンス
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はじめに
チェーンはロードバイクの駆動系で最も汚れやすく、消耗しやすいパーツです。定期的な清掃と注油を行うことで、変速性能の維持、駆動効率の向上、パーツ寿命の延長につながります。
この記事では、初心者でも自宅で簡単にできるチェーン清掃の方法を、必要な道具から手順まで詳しく解説します。
チェーン清掃が必要な理由
性能への影響
汚れたチェーンは以下のような悪影響を及ぼします。
- 変速性能の低下: ギアチェンジがスムーズにいかなくなる
- 駆動効率の低下: 汚れによる摩擦でペダリングが重くなる
- パーツの摩耗促進: チェーン、スプロケット、チェーンリングの寿命が短くなる
- 異音の発生: きしみ音やガラガラ音が出る
清掃の頻度
| 状況 | 推奨頻度 |
|---|---|
| 通常のライド | 200〜300kmごと |
| 雨天走行後 | ライド後すぐに |
| 汚れが目立つとき | その都度 |
| 注油のみ | 100〜150kmごと |
目安として、チェーンを触って指が黒く汚れるようなら清掃のタイミングです。
必要な道具
基本の清掃道具
- チェーンクリーナー(洗浄器具): チェーンを挟んで回すだけで洗浄できる専用器具
- ディグリーザー(脱脂剤): 油汚れを落とす専用洗浄液
- チェーンルブ(潤滑油): 清掃後に注油するオイル
- ウエス(布): 拭き取り用の布。古いTシャツでも代用可
- 使い古しの歯ブラシ: 細部の汚れ落としに便利
あると便利な道具
- メンテナンススタンド: 後輪を浮かせて作業しやすくする
- ゴム手袋: 手の汚れを防止
- 新聞紙やダンボール: 床の汚れ防止に敷く
チェーン清掃の手順
ステップ1: 準備
- メンテナンススタンドにバイクをセットする(なければ壁に立てかけてもOK)
- 床に新聞紙やダンボールを敷いて汚れを防止する
- ギアをアウター×ロー(前は大きい歯車、後ろも大きい歯車)にセットする
ステップ2: 大まかな汚れを落とす
- ウエスをチェーンの下側に当てる
- ペダルを逆回転させながら、チェーン全体の表面汚れを拭き取る
- 黒い汚れが大量に取れるので、ウエスのきれいな面を使いながら数回繰り返す
ステップ3: ディグリーザーで洗浄
チェーンクリーナーを使う場合:
- クリーナーにディグリーザーを規定量入れる
- チェーンの下側にクリーナーを装着する
- ペダルを逆回転させて、チェーンをクリーナー内で回転させる
- 50〜60回転 ほど回すと汚れが浮き出てくる
- ディグリーザーを入れ替えて、もう一度繰り返す
歯ブラシで洗浄する場合:
- ウエスにディグリーザーを染み込ませる
- チェーンを挟むようにして拭く
- 歯ブラシにディグリーザーをつけて、チェーンのリンク間の汚れをこすり落とす
- スプロケットやチェーンリングの歯の間も歯ブラシで清掃する
ステップ4: 洗浄液を拭き取る
- きれいなウエスでチェーン全体をしっかり拭き取る
- ディグリーザーが残らないよう丁寧に拭く
- チェーンのリンクが自由に動くことを確認する
ステップ5: 注油(ルブの塗布)
- チェーンルブをチェーンの1コマずつに少量滴下する
- ペダルをゆっくり逆回転させながら、チェーン全体にオイルを行き渡らせる
- 5分ほど 放置してオイルを浸透させる
- ウエスでチェーン表面の余分なオイルを拭き取る
注油のポイントは「内側に少量を」です。チェーンの外側にオイルが付いていると、砂やホコリが付着して汚れの原因になります。
チェーンルブの選び方
ドライルブ
- 特徴: サラサラしたオイルで汚れにくい
- メリット: チェーンが黒く汚れにくく、メンテナンスが楽
- デメリット: 耐久性が低く、雨で流れやすい
- 適した環境: 晴天時のライドがメイン
ウェットルブ
- 特徴: 粘度の高いオイルで持ちが良い
- メリット: 耐久性が高く、雨天でも流れにくい
- デメリット: 汚れやすく、砂を拾いやすい
- 適した環境: 雨天走行や長距離ライド
初心者の方には、メンテナンスが楽なドライルブから始めることをおすすめします。
よくある失敗と対策
オイルの塗りすぎ
チェーンがベタベタになるほどオイルを塗ると、かえって汚れを呼び込みます。少量を内側にが鉄則です。余分なオイルは必ず拭き取りましょう。
ディグリーザーの拭き残し
ディグリーザーが残ったまま注油すると、オイルが定着しません。しっかり拭き取り、乾燥させてから注油してください。
スプロケットの清掃忘れ
チェーンだけでなく、スプロケットやチェーンリングにも汚れは溜まります。チェーン清掃のついでにこれらも拭き取ると、駆動系全体がスムーズに動きます。
まとめ
- チェーン清掃は200〜300kmごと、または汚れが目立ったら実施する
- ディグリーザーで油汚れを落とし、チェーンルブで注油するのが基本の流れ
- 注油は「内側に少量」が鉄則。余分なオイルは必ず拭き取る
- 初心者にはメンテナンスが楽なドライルブがおすすめ
- 定期的な清掃で変速性能の維持とパーツ寿命の延長ができる